Linkers Tech Blog

リンカーズ株式会社の開発者ブログです。

リモート勤務実証実験レポート@2019年1月

こんにちは。デザイナーのハラダです。
今をときめくエンジニア集団はみんなリモートワークをしているって本当ですか?
私も相談して、リモート勤務を試験的にさせてもらいました。

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席に居ないときはみがわりにんぎょうを設置しています

リモート勤務推進派の部内の人とランチミーティングをする機会があり、その時に家庭の事情(介護の必要な祖母がいる)を話したら、リモート勤務実証実験の被験者になりませんかという流れになったのが、2018年10月のことでした。それから3ヶ月のレポートをお送りします。

工夫すれば、家でもちゃんとやれる

さて、リモート勤務の有用性を会社に示さねばなりません。そこで、以下の4つをルールとして守ることを決めました。

  1. 信用できる勤怠打刻
  2. 日報で作業報告
  3. 安全な接続
  4. PC持ち出し

1. 信用できる勤怠打刻

弊社では打刻をTeamSpiritで行っています。勤怠表に直接時刻操作をするとバレるようになっているので、正しく打刻すれば「その時間、本人が作業環境に身を置いている」とすることができます。

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会社ではカードをかざして打刻(左)、ブラウザからは規定のボタンから打刻(右)

2. 日報で作業報告

情報システム部では、以前から日報を取り入れていました。チャットに日報専用のチャンネルを作って、退勤時刻15分前くらいに「今日したこと」を書きます。差し込み作業や打ち合わせでも時間を取られるので、それも書きます。ガッツリ書くと大変なので、別途管理している作業用チケットの番号が追えるようになっていればOKにしています。ゆる日報はいいぞ。 他の人が何やってるかわかるし… これに何も書けないと焦るので、心理的にサボりが抑止されている気がします。

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2018年12月18日の日報(もっと仕事した日のを載せればよかったな…)

3. 安全な接続

きょうびクラウドでどこでも作業できる…ようなインフラを理想としていますが、接続の安全性は担保せねばなりません。そこで情報システム部では、コアな情報へのアクセスはオフィスからの接続に限定しています。オフィス外からアクセスする際は、VPN接続を用いて安全を担保しています。

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アカウント発行してもらってVPNに繋いでいます

4. PC持ち出し

PCが「いつ、どこにあるか」を会社が把握するのは最低限必要な措置なので、ITサポート部が把握できるように申請書を書いて管理しています。

実施にあたり

※1人目のテストケースなので、決まった曜日に実施する(週1回)ことになりました。私は、以下の理由から「火曜」を希望しました。

  • 月曜は振替休日や祝日とかぶることがあり、出勤日として不安定
  • 通院時に家の前の階段の介助を必要とするので、内科眼科皮膚科など休診日の水・木を避けたい
  • 金曜は週の最後ということもあり、あまりリモート勤務に適していなさそう(飲み会とかも設定されがち)

やってみた

さて、私の仕事はWEBアプリケーションのUI改善(と名刺作成などの紙モノ)なので、PCとネット環境があればどこでもできてしまうので、そんなに心配はしていませんでした。えっ…普通にできるなら、満員電車とか乗らないで良いのでメリットだ…。下記はリモート勤務にあたり、当初心配されていた事項です。

集中でき…について

会社では意外と多い内線での作業中断が、そのまま家の用事に置き換わる感じでした。洗濯物の取り込みや、歩行介助などができるのはありがたいですね…。中断されるとはいえ、これは会社とそんなに変わらない集中力をまあまあ保てたと思います。

サボ…について

前述のゆる日報をしていたおかげで、何かしら[done](完了)したタスクを作らねば…という気持ちが働き、思っていたよりもサボらず勤務できました。普段と同じくらいのパフォーマンスが担保できたのではないでしょうか。

対面コミュ…について

私は、そもそもオフィスに居ても隣に居る上司とチャット中心でやり取りしていたので、特に困りませんでした(デザイン業務だと、画像を添付したので確認していただけますか?とかが多かったので…。)また、普段からwikiや社内チャットでのコミュニケーションを原則にしていたり、プライベートでもTwitterやdiscordなどで友人とテキストチャットに慣れていたりしたのが良かったのかも知れません。

その他

これ以外にも、「オフィスと同様に作業するなら、サブディスプレイを自室にも増やしたほうがいいかも」「オフィスより換気がしやすい」「オフィスより空調が寒い(木造住宅)」など気になる点はあったものの、自室に金をかけられる人であれば同様かそれ以上の快適勤務体験を作り出せそうです。

続報に期待

おかげさまでリモート勤務をめちゃめちゃ推す記事になってしまいました。しかし、こないだ始まった2人目の被験者の方は「打ち合わせに入りにくい」「電話に出れない」などの問題を抱え始めているようです。続報に期待したいと思います。また、リモート勤務を制度化したいけど何から始めればいいの?というチームの方の参考の一助となれば幸いです。

We're Hiring!(中途採用中)

他にもリモート勤務はしてるところはたくさんあるけど、これから実験かあー…興味あるかも…という方、ぜひお待ちしています。
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